Monday, March 10, 2014

核被害からの復興

 長崎で原爆被害を受けた秋月辰一郎医師は『「原爆」と三十年』(朝日新聞、1975年)にこう書いている。

私たちは錯覚する。長崎市は原爆の灰から復興した。浦上も無残な原子野から不死鳥のごとく復活したと。しかし、よく見ると復興でも復活でもない。あのとき以来、人間の生命は圧殺され、亡びて、辛うじて生き残った者は、浦上の片隅に追いやられ、小さく苦痛に生き延びてきた……死んだ、あるいは病めるひとびとに替わって、日本の戦後復興という名で、新しい経済的欲望追求の都市に取って替わったのである。(p.6 )

 フクシマの「復興」にはこうした側面はないだろうか。単に土建屋に塩を送っているだけではないのだろうか、という心配がある。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home